読み書き困難とは?早期発見と適切な支援の重要性
読み書き困難は、知的な発達に遅れがないにもかかわらず、文字をスムーズに読んだり、正確に書いたりすることが難しい状態を指します。これは「ディスレクシア」とも呼ばれ、学習障害(LD)の一種として知られています。近年、GIGAスクール構想による1人1台端末の普及や、障害者差別解消法に基づく「合理的配慮の義務化」が進む中で、子どもたちの特性に応じた個別の支援ニーズは急速に高まっています。
GIGAスクール構想と合理的配慮の義務化が示す支援の必要性
教育現場では、多様な子どもたち一人ひとりに合わせた学びの保障が求められています。しかし、読み書き困難を持つ子どもたちへのアセスメント(検査・評価)や、それに基づいた具体的な支援を提供できる専門家が不足しているのが現状です。専門知識を持つ支援者が不足しているため、「様子を見ましょう」と時間が経過し、その間に子どもたちが学習への自信を失ってしまうケースも少なくありません。手遅れになる前に、早期に特性を把握し、適切な学び方と支援に繋げられる人材の育成が急務とされています。
現場で役立つ実践力を養う「支援につなげる読み書きアセスメント講座【J-AWARE 第7期】」
『支援につなげる読み書きアセスメント講座【J-AWARE 第7期】』は、読み書き困難の検査法を習得し、効果的な支援や学び方を提案できる支援者を養成するために開発されました。本講座はeラーニング形式で提供され、2026年5月24日より開講しており、2026年8月9日まで受講生を募集しています。
講座が選ばれる理由:受講生の声から見る実践的価値
これまでに学校教員、医療・福祉関係者、学習塾の講師など、多岐にわたる分野の支援者が本講座を受講し、高い評価を得ています。受講生からは、「アセスメントが支援と合理的配慮に繋がらないとその子どものためにならないが、そこの部分までを盛りだくさんで網羅している」(医療関係者)、「保護者や担任の先生に『このお子さんはこのくらい困っているので、こういう支援・配慮をしてください』と、根拠を持って言える、使える演習だった」(教員)といった声が寄せられています。これらの声は、本講座が現場のニーズに即した実践的な内容であることを示しています。
インプットから実践、継続フォローまで。J-AWARE講座の循環型学習モデル
本講座は、従来の「読み書きアセッサー養成講座」から名称を刷新し、より実務に直結する『支援につなげる読み書きアセスメント講座(J-AWARE)』としてリニューアルされました。単なる動画視聴にとどまらず、「講座(インプット)」「演習(アウトプット)」「フォローアップ(継続)」が一体となった循環型の学習モデルが最大の特徴です。これにより、受講者は現場で本当に使える技術を能動的に学び続けることができます。
J-AWARE講座で習得できるスキルと具体的な内容
本講座を通じて、受講者は読み書き困難に関する深い理解と実践的なアセスメントスキル、そして具体的な支援策の提案能力を身につけることができます。
-
メカニズムの深い理解:読み書きが困難な状態やその原因(メカニズム)を科学的に理解します。
-
アセスメントの実践:「URAWSSⅡ」「東京都教委アセスメント」「聴写課題」を用いた評価法を習得。希望者は実技練習やレポート提出により、実践的なスキルを習得可能です。
-
具体的な支援への接続:評価結果に基づいて、どのような合理的配慮や学習指導の提案ができるのか、具体的な支援策を導き出せるようになります。
-
集団へのアセスメント:学校やクラス単位など、集団へのアセスメント手法も学べます。
ステップ1:eラーニング講座で基礎理論と実務知識を習得
アセスメントの基礎理論と実務知識を動画で学習します(約4時間)。動画視聴だけでなく、希望者はアセスメントの練習やレポート提出を行うことで、より能動的に学習を進められます。
-
受講期間:2026年5月24日(日)〜 8月31日(月)
-
申込〆切:2026年8月9日(日)
-
受講料:33,000円(税込) ※学割制度あり
-
講師:河野 俊寛 先生(東京農工大学共同研究講座客員教授 / URAWSS開発者)
-
先着特典:先着30名に、特典冊子『多様な学びに応えたい‐「できる」につながるヒントBOOK』をテキストと一緒に送付。
ステップ2:実践演習で現場の疑問を解消
eラーニング修了者を対象とした、講師の河野先生による直接指導演習です。「こんな場合どうする?」といった現場の疑問を直接質問したり、他の受講生と相談したりしながら、評価や支援方法をより深く学ぶことができます。
- 受講費:11,000円(税込)
継続ステップ:フォローアップ制度でスキルをアップデート
演習参加者を対象とした、現場での実践を支え続ける継続コミュニティです。専用サイトでの専門情報配信や事例に沿った演習の開催等により、現場での不安を解消し、スキルをアップデートし続けられます。
- 年会費:3,300円(税込/年)
講座の対象者と認定NPO法人エッジについて
本講座は、学校、医療、福祉、心理、保健等の現場で支援に携わっている方々(教員、公認心理師、SC、ST、特別支援教育専門員、医療関係者など)を主な対象としています。現在支援に携わっていない方は、認定NPO法人エッジ主催の「発達障害のこどもを理解する講座」および「読み書き困難指導・支援講座(日本語・英語)」双方の修了生が対象となります。
認定NPO法人エッジの取り組み
認定NPO法人エッジは2001年に設立され、ディスレクシア(知的な発達に遅れはないが読み書きに困難をみせる学習障害)の正しい認識の普及と支援を目的とする当事者団体です。会長の藤堂栄子氏は、文部科学省や厚生労働省の政府委員を歴任し、「発達障害者支援法」「教科書バリアフリー法」「読書バリアフリー法」などの立法プロセスにも深く携わってきました。当事者がいきいきと暮らせる社会を目指し、啓発活動や支援者養成、ネットワーク作りを積極的に行っています。

-
公式サイト:https://www.npo-edge.jp/
-
お問い合わせ:https://npo-edge.jp/contact/
読み書き困難を抱える子どもたちの未来のために、この講座を通じて専門的な知識とスキルを身につけ、現場で活躍する支援者を目指してみてはいかがでしょうか。早期の適切な支援は、子どもたちの学習の可能性を大きく広げ、豊かな人生を送るための第一歩となるでしょう。

