障害福祉を支える「働く人のウェルビーイング」とは?

障害福祉の現場では、利用者の支援に携わる職員の精神的負担が課題となることがあります。この課題に対応するため、生活協同組合パルシステム神奈川と学校法人国際学園星槎大学は、2025年8月に締結した包括的連携協定の1周年を記念し、特別講義「働く人のウェルビーイング セルフヘルスケア~自分で気づいて防ぐ方法~」を2026年8月25日(火)に開催します。

「ウェルビーイング(Well-being)」とは、身体的、精神的、社会的に良好な状態を指す言葉で、単なる健康だけでなく、幸福で満たされた状態を意味します。また、「セルフヘルスケア」とは、自分自身の健康を自ら管理し、維持・促進する活動のことです。今回の講座は、特に専門知識や経験が少ない職員が感じやすい精神的負担を軽減し、日々の仕事に活かせるストレスとの付き合い方を学ぶことを目的としています。

ストレスとの付き合い方を学ぶ特別講義の開催詳細

この特別講義では、星槎大学共生科学部の平雅夫専任教授が講師を務めます。平教授は心理学や福祉を学ぶ学生を指導し、「心理」「教育」「福祉」分野の研究に従事しており、そのノウハウを生かした実践的なアドバイスが期待されます。

開催概要

  • 日時: 2026年8月25日(火)14:30~16:00

  • 会場: パルシステム神奈川 新横浜本部2階2A会議室(神奈川県横浜市港北区新横浜3-18-16)

  • 講師: 星槎大学共生科学部 平雅夫専任教授

  • 参加対象: パルシステム神奈川役職員および障害者雇用に関わるグループ役職員

障害者雇用推進に向けた連携協定の成果と今後の展望

パルシステム神奈川と星槎大学の包括的連携協定は、障害を持つ職員の支援担当者へのメンタルケア、星槎大学での相談受け入れ、教育、研修の実施を目的としています。この連携により、多様性を尊重し、一人ひとりに合わせた学習環境を提供する星槎大学が、特別支援教育などのノウハウを活かし、パルシステム神奈川の職員への教育・研修機会を提供しています。

これまでの具体的な取り組みとしては、以下のものが挙げられます。

また、企業型在籍型職場適応援助者(ジョブコーチ)の資格を持つ就労支援担当職員への個別面談も継続的に実施されています。

パルシステム神奈川は、「障害者と働く社会を“当たり前”に」することを目指し、全ての職員が安心して働ける職場環境の実現と共生社会の実現に貢献していく姿勢です。この連携協定に関する詳細情報は、以下のリンクからも確認できます。

パルシステム神奈川ロゴ

パルシステム神奈川について

生活協同組合パルシステム神奈川は、横浜市港北区に本部を置き、組合員数37.0万人、総事業高595.7億円(2026年3月末現在)を誇る生協です。安全・安心な商品の提供だけでなく、地域社会への貢献にも力を入れています。

パルシステム生活協同組合連合会について

東京都新宿区に本部を置くパルシステム生活協同組合連合会は、12の会員生協からなり、組合員総数177.0万人(2026年3月末現在)の規模を持つ団体です。

まとめ:障害福祉の現場で働く全ての人へ

今回の特別講義は、障害福祉分野で働く人々が自身の心身の健康を保ち、より良い支援を提供するための重要な機会となるでしょう。支援職員がウェルビーイングを維持することは、結果として障害を持つ方々への質の高い支援に繋がり、共生社会の実現に向けた大きな一歩となります。

今後も、このような企業と大学の連携による取り組みが広がり、障害福祉分野で働く全ての人が安心して、そして意欲的に仕事に取り組める環境が整備されていくことが期待されます。自身の健康に目を向け、ストレスと上手に付き合う方法を学ぶことは、長く働き続ける上で不可欠な要素と言えるでしょう。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77