難病の新しい働き方を提唱する「RDワーカー」プロジェクト始動!就労支援と社会参加を促すクリエイティブ作品を発表
難病を抱える方々の社会参加や就労に関する課題は、社会全体で取り組むべき重要なテーマです。NPO法人両育わーるどが運営する「難病者の社会参加を考える研究会」は、広告会社のクリエイターたちと連携し、「難病×はたらく」クリエイティブ プロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトは、「RDワーカー」という言葉を広め、難病を抱える人々の就労に対する社会の認識をポジティブに変えることを目的としています。多様なクリエイティブ作品を通じて、難病者への理解を深め、誰もが働きやすい社会の実現を目指す、その詳細をご紹介します。
難病者の新しい働き方を提唱する「RDワーカー」プロジェクトとは?
「難病×はたらく」クリエイティブ プロジェクトは、難病を抱える方々の存在を可視化し、社会的な認知を広げることを目指しています。かつて「ヤングケアラー」や「LGBTQ+」といった言葉が社会に広まることで、その存在が認知され、社会変革のきっかけとなった事例があります。このプロジェクトも「RDワーカー」という言葉を通じて、難病者の就労に関する課題と可能性を広く伝えることを意図しています。
「RDワーカー」とは、「Rare Disease Worker」の略です。「RD」はスウェーデン発祥の「RDD(Rare Disease Day 世界希少・難治性疾患の日)」に由来しており、希少疾患だけでなく、難病(Intractable Disease)や慢性疾患(Chronic Disease)を含む、難病と共に働き、または働こうとしている人々を指す言葉として、このプロジェクトで創出されました。
また、RDワーカーの「Rare」には、支援制度が少ない、社会の認知が少ない、働く選択肢が少ないという、3つの「Rare」が込められています。

難病者の就労課題をクリエイティブで可視化
このプロジェクトの大きな注目点は、クリエイティブの力を活用して、難病に対する従来のネガティブなイメージをポジティブなものへと転換しようとしている点です。「難病=重篤、暗い、働けない」といったイメージから、「RDワーカー=多様な存在、働きたい・働ける人々、多様な働き方を実現する存在、職場のあり方や社会を変える先駆者」というイメージへの変換を目指しています。
ポップで明るく、子どもから大人まで誰もが身近に感じられるような方法を模索し、当事者へのヒアリングを重ねて作品が制作されました。若手クリエイターの柔軟な発想と、最新のAI技術も映像表現に活用されています。
「RDワーカー」を多角的に表現するクリエイティブ作品群
「難病×はたらく」クリエイティブ プロジェクトでは、多岐にわたる作品が発表・公開されています。これらの作品は、RDワーカーの多様な側面を表現し、社会に新たな視点を提供しています。
Vol.0 「RDワーカー」という言葉・概念
『難病者の社会参加白書2025』の巻頭特集で、「RDワーカー」という言葉と概念が提唱されました。難病の当事者、支援者、医療者、コピーライター、地方議員などの有志が半年間議論を重ねて生み出された言葉です。
Vol.1 RDワーカーの可能性を「ロゴ」「ポスター」で表現
「RD WORKER あたらしいはたらくを、ここから。」をメインコピーに、RDワーカーの自由さや柔軟な働き方を「積み木のようなパーツ」で表現したロゴとポスターが制作されました。可変性のあるデザインは、難病者の多様な想いを表し、「難病者が働ける社会は、誰にとっても働きやすい社会」というメッセージを明るいトーンで伝えています。

Vol.2 日本いまばなし『ももたろうの転職活動』絵本
誰もが知る「ももたろう」の物語を、難病者を登場人物にした新しいストーリーとして展開。RDワーカーが直面する課題を身近に感じられるよう描かれ、「普通」に合わせるのではなく、自分の特性を起点に「できる」を積み上げる働き方を肯定するメッセージが込められています。

Vol.3 言いにくいこともチャーミングに伝える「お気になさらズ」
難病者が職場で円滑なコミュニケーションを図るためのアイデアとして、チャットスタンプやグッズに活用できる65種のキャラクターデザインと言葉が生まれました。誰もが弱さ(制約)を開示できる「お気になさらズ文化」を職場から広めることを目的としています。

Vol.4 RDワーカーの痛みや症状を可視化する映像表現
RDワーカーが実際に働く上で感じる痛みや症状を、「RD WORKER」というタイポグラフィを擬人化して変化させる映像作品で表現。多様な痛みや症状、そして「はたらきたい」という前向きな意思を可視化し、理解しようとする人々の想像力を揺さぶる表現に挑戦しています。

「RDワーカー」が切り拓く、誰もが働きやすい社会の未来
RDワーカーという存在は、単に支援される対象というだけでなく、誰もが働きやすい組織や社会を創造する「先駆者」となる可能性を秘めていると考えられます。RDワーカーが活躍できる社会は、難病者だけでなく、子育てや介護など、様々な制約を抱えるすべての人々にとって働きやすい社会へと繋がっていくでしょう。
一人ひとりが持つ多様性が尊重され、誰もが生き心地の良い社会を創る、RDワーカーはそんな可能性に満ちた存在です。
RDワーカーの社会参加を広めるためのコラボレーションを募集
NPO法人両育わーるどは、RDワーカーのクリエイティブを活用し、難病者の社会参加を共に広めてくれる企業・団体を募集しています。グッズ、文具、ポスター、ポストカード、出版、映像、ゆるキャラなど、幅広い企画が歓迎されています。
プロジェクトの詳細およびクリエイティブ作品については、両育わーるど公式サイトで確認できます。

関連情報
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NPO法人両育わーるど:https://ryoiku.org/
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難病者の社会参加を考える研究会
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住所:〒150-0041 東京都渋谷区神南1丁目11-4 FPGリンクス神南5階
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代表者:理事長 重光 喬之
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