2026年10月24日・25日に横浜市で開催される「アートフォーラムあざみ野21stアニバーサリー」を特集。障がい者福祉施設の授産品マルシェやフェローアート展示、特別支援学級向けワークショップなど、障害福祉と地域共生を身近に体感できるイベントの魅力をお届けします。
【この記事で分かること】
・2026年10月24日・25日に開催される「アートフォーラムあざみ野21stアニバーサリー」の概要
・障がい者福祉施設で作られた雑貨・食品が集まる「あざみ野フェローマルシェ」の魅力
・「フェローアート(障害者アート)」や特別支援学級・特別支援学校向けワークショップなどのバリアフリーな体験企画
・成年後見制度や介護の悩みに寄り添う、地域福祉・生活支援プログラム
・障害福祉に関心のある方がイベントをより深く楽しむためのQ&A
アートフォーラムあざみ野21stアニバーサリーの概要と障害福祉との関わり
横浜市青葉区に位置する複合文化施設「アートフォーラムあざみ野」にて、開館21周年を記念したイベント「アートフォーラムあざみ野21stアニバーサリー」が2026年10月24日(土)・25日(日)の2日間にわたり開催されます。
本イベントは、子どもから大人まで誰もが気軽に文化芸術や地域交流を楽しめる企画が満載ですが、障害福祉や地域共生社会の実現に向けた取り組みが数多く組み込まれている点も大きな特徴となっています。
施設開館21周年を迎える地域と文化の拠点
アートフォーラムあざみ野は、「横浜市民ギャラリーあざみ野(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)」と「男女共同参画センター横浜北(公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会)」の2つの組織によって共同運営されている施設です。芸術文化の普及振興と、男女共同参画および地域コミュニティの形成を支える拠点として20年以上にわたり親しまれてきました。
周年記念となる21stアニバーサリーでは、全館を挙げて展覧会や映画上映、マルシェやワークショップなど多種多様なプログラムが実施されます。
障害福祉とアートが融合する「共生社会」の実践の場
現代の障害福祉において、障害のある方が制作したアート(パラアート/障害者アート)の魅力発信や、社会参加・就労支援の機会創出は重要なテーマとなっています。
アートフォーラムあざみ野では、日常的に障害のある方の表現活動を支える展示事業や、地域福祉施設と連携したマルシェなどが定期的に企画されています。今回の21stアニバーサリーも、障害福祉への理解と関心を深め、多様な人々が共に生きる「地域共生社会」を体感する絶好の機会となると考えられます。
【開催概要・アクセス】
- 日時: 2026年10月24日(土)・25日(日)(時間はプログラムにより異なります)
- 会場: アートフォーラムあざみ野 全館(神奈川県横浜市青葉区あざみ野南1-17-3)
- 主催: 横浜市民ギャラリーあざみ野(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団) / 男女共同参画センター横浜北(公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会)
- 特設サイト: https://artazamino.jp/event/post-24895
障害者アート・授産品に触れる!注目の福祉体験・バリアフリー企画
アニバーサリー期間中には、障害福祉に関心のある読者やご家族連れにおすすめしたいバリアフリー企画や体験プログラムが多数ラインナップされています。
障害福祉施設の手作り品が集まる「あざみ野フェローマルシェ」
1階エントランスロビーでは、両日にわたり「あざみ野フェローマルシェ」が開催されます(両日10:30~14:30)。障がい者福祉施設などで心を込めて作られた食品やオリジナルの手作り雑貨が販売されるほか、出店団体によるミニ・ワークショップも行われます。
また、10月24日(土)には「あやcafe」によるスペシャルティ・コーヒーの販売も予定されています。作り手との温かなコミュニケーションを通じて、授産品の魅力を直接実感できる空間となっています。
【専門用語解説:自主製品・授産品(じゅさんひん)とは?】
障がい者福祉施設(就労継続支援B型事業所や生活介護事業所など)で、障害のある利用者が生産活動の一環として手作りしたお菓子、農産物、雑貨などの商品を指します。これらの製品を購入することは、利用者の工賃(作業報酬)向上や社会的立立・自立支援の直接的な後押しにつながります。
多様な表現活動に触れる「フェローアートギャラリー」と「リベルテの日」
館内では、障害のあるアーティストによる自由で独創的な表現を紹介する展示「フェローアートギャラリー vol.59 西澤美枝展」が鑑賞できます。
さらに、10月24日(土)には関連ポップアップイベントとして「リベルテの日」が開催されます(参加無料・申込不要)。「私はここにいる。よかったらあなたもどうぞ」をテーマに、刺繍活動やシール貼り、ジュースの提供など、心地よい距離感でアートと福祉の取り組みに触れられる体験が用意されています。
【専門用語解説:フェローアート(障害者アート/パラアート)とは?】
障害のある方が既存のアートのフレームにとらわれず、独自の感性や技法を用いて生み出す芸術作品のことです。近年では「アール・ブリュット(生の芸術)」や「アウトサイダー・アート」としても評価が高まり、障害福祉と芸術振興を結ぶ架け橋として注目を集めています。
特別支援学級・特別支援学校の子ども向け「親子で造形ピクニック」
10月24日(土)には、個別支援学級や特別支援学校等に通う子どもとその保護者、きょうだい、友人を対象とした「障がいのある子どもたちのための親子で造形ピクニック」(要予約)が開催されます。
絵の具、粘土、紙などの素材を使い、周囲に気兼ねすることなくそれぞれのペースで自由に遊ぶことができるプログラムです。感性を育みながら、家族や友人同士でゆったりとした時間を過ごせる工夫がなされています。
【専門用語解説:特別支援学校・個別支援学級(特別支援学級)とは?】
障害のある児童・生徒一人ひとりの状態やニーズに応じて、適切な指導や支援を行うために設置されている学校および学級です。個別の指導計画に基づき、自立や社会参加に向けた教育が行われています。
地域共生・権利擁護・介護を学ぶ市民向け生活支援プログラム
アートフォーラムあざみ野21stアニバーサリーでは、文化・芸術体験だけでなく、地域で暮らす上での課題や将来への不安に応える生活支援・福祉プログラムも実施されます。
将来の安心を考える「いつかの『ひとり』に備える勉強会」
10月25日(日)には、遺言や相続、後見人制度、葬儀や見送り方について学べる勉強会が開かれます。まちの専門家グループの担当者から基礎知識を学び、後半には参加者同士で質問や疑問を共有・相談できる時間が設けられています。
身近な親族の将来や、自身の権利擁護・生活設計について考える第一歩として役立つ内容となっています。
【専門用語解説:成年後見制度(後見人)とは?】
認知症、知的障害、精神障害などによって判断能力が十分でない方が、不利益を被らないよう財産管理や介護などの契約手続きを法的に支援・保護する制度です。地域共生社会における権利擁護の重要施策として位置付けられています。
介護の悩みを分かち合う「とまり木カフェ」
10月25日(日)には、介護や家族、これからの生活について気軽に話したり耳を傾けたりできる「とまり木カフェ」が開催されます。
現在介護に携わっている方はもちろん、そうでない方も含め誰でも参加可能なオープンな相談・交流の場であり、孤立を防ぎ地域で支え合う基盤づくりに寄与しています。
誰もが楽しめるその他の注目イベント
アートフォーラムあざみ野21stアニバーサリーでは、福祉関連企画以外にも魅力的なプログラムが多数開催されます。
- 企画展「あざみ野コンテンポラリーvol.17」: 都市と個人の関係性を考察する現代アート展。24日・25日は特別に入場無料となり、担当学芸員によるミニギャラリートーク(参加無料・申込不要)も開催されます。
- 映画上映「風のマジム」: 南大東島のサトウキビからラム酒を作る夢に挑戦した女性の実話に基づく映画上映(25日開催・有料・定員150名)。関連図書展示も実施されます。
- 体験ワークショップ・講座: 子ども向けワークショップ「この材料でなにできる?」(25日)や、「パパ歓迎!子どもと一緒にパンづくり♫ みんなでおばけナンを焼こう!」(25日)など、親子で楽しめる企画が揃っています。
- アコースティック・ライブ&写真ブース: 「みどりアーティストコミットメント(MAC)」によるライブ(24日)や、フォトブースで家族写真が撮れる「ひろばdeアート」(25日)、キッチンカー「COMA-DELI」の出店なども楽しめます。
Q&A
障害福祉に関心を持ち、イベント参加や取り組みへの協力を検討されている読者から寄せられる代表的な疑問にお答えします。
Q1. 車椅子利用者や障害のある子どもでも安心して来場・参加できますか?
A. アートフォーラムあざみ野は、多様な来館者が利用することを前提としたバリアフリー構造の施設です。また、「親子で造形ピクニック」のように障がいのあるお子様やご家族が周囲を気にせず自分のペースで楽しめるプログラムも用意されています。具体的な設備や配慮が必要な場合は、事前にお問合せ先へ確認されるとより安心です。
Q2. 「あざみ野フェローマルシェ」で購入した代金はどのように役立てられますか?
A. フェローマルシェで授産品や手作り雑貨を購入した代金は、出店している障害福祉施設や事業所に還元され、障がいのある利用者の工賃(作業報酬)や活動費に充てられます。商品を購入することが、そのまま障害のある方の就労・生活支援への直接的な貢献につながります。
Q3. 障害福祉や地域共生社会の取り組みに関心を持った場合、まず何から始められますか?
A. まずは今回のような地域のイベントや福祉マルシェに足を運び、障害のある方の作品や授産品に触れてみることが第一歩となります。また、「いつかの『ひとり』に備える勉強会」や「とまり木カフェ」といった地域講座に参加し、福祉や介護の制度について知識を深めたり、地域のボランティア活動情報を収集したりするのも効果的です。
まとめ:アートフォーラムあざみ野で障害福祉と地域共生の魅力を体感しよう

2026年10月24日・25日に開催される「アートフォーラムあざみ野21stアニバーサリー」は、開館21周年を祝う華やかなイベントであると同時に、障害福祉や地域共生の取り組みを身近に体感できる貴重な機会です。
障がい者福祉施設の手作り品が並ぶマルシェ、独創的なフェローアートの展示、障害のあるお子様向けの造形プログラム、そして成年後見や介護に関する相談会など、多角的な視点から福祉と地域がつながる場が提供されています。
障害福祉について知識を深めたい方、家族でバリアフリーな休日を過ごしたい方は、ぜひこの機会にアートフォーラムあざみ野へ足を運んでみてはいかがでしょうか。



