この記事で分かること
- 障害福祉の新しい取り組み「パラ旅応援団」の概要と目的
- 千葉ポートタワーで初開催される「ゆにフェス(ゆにばーさるフェスタ)」の見どころ
- パラスポーツや福祉体験が「地域のお祭り」と融合する意義
- 10月12日開催「パラ旅DAY」のスケジュールとアクセス情報
- 障害福祉イベントに関するよくある質問(Q&A)
「障害のある方への支援」と聞いて、どのようなイメージを浮かべられるでしょうか。NPO法人おりがみが運営する「パラ旅応援団」は、「支援する・される」という従来の枠組みを超え、友人として一緒に観光やお祭りを楽しむ新しい関わり方を提案しています。
本記事では、2026年10月12日に千葉ポートタワー周辺で開催される「パラ旅DAY」および初開催のインクルーシブイベント「ゆにフェス(ゆにばーさるフェスタ)」の取り組みを解説します。
障害福祉の新たな試み「パラ旅応援団」とは?支援を超えた「仲間」としての関係性
「支援する・される」を超えた友人関係づくり
「パラ旅応援団」は、障害のある方と学生ボランティアが、単なる「ヘルパーと利用者」や「支援する側・支援される側」という関係にとどまらず、対等な友人としてお出かけや観光をともに楽しむプロジェクトです。
従来の障害福祉では、安全面や配慮の観点から「特別な配慮が必要な人を手助けする」という視点が中心になりがちでした。しかし、パラ旅応援団では「誰と一緒に行くか」「どのように共有体験を楽しむか」に主眼が置かれています。
【専門用語の解説:ユニバーサルツーリズム】 年齢や障害の有無にかかわらず、すべての人が安心して楽しめる旅行や観光の形のことです。設備面のバリアフリー化だけでなく、周囲の理解やサポート体制といった「心のバリアフリー」も重要な要素とされています。
「一緒に出かける」から「一緒に地域をつくる」ステップへ
これまでのパラ旅応援団は、障害のある方とボランティアが一緒に旅行へ出かける取り組みを中心に展開されてきました。今回のイベントでは、そこから一歩進めて「一緒に地域をつくるパラ旅」というコンセプトが掲げられています。
障害のある方を単に「招待されるゲスト」として扱うのではなく、地域住民や企業、学生とともに空間やお祭りを作り上げるパートナーとして捉える試みが広がっています。
千葉ポートタワーで初開催!「ゆにフェス(ゆにばーさるフェスタ)」の魅力と特徴
お祭りの楽しさと福祉・パラスポーツの融合
2026年10月12日(月・祝)、千葉ポートタワー前広場において「ゆにばーさるフェスタ(通称:ゆにフェス)」が初開催されます。
本イベントの大きな特徴は、「お祭りを福祉のように温かく。福祉をお祭りのように楽しく。」という理念のもとで作られている点です。
- 一般の縁日企画への配慮:わたあめ、たこ焼き、駄菓子屋、ヨーヨー、スーパーボールすくいなどの定番屋台に、道具やルールの工夫、スタッフのサポートが組み込まれています。
- バリアフリーな体験環境:車椅子を利用されている方や小さなお子様、高齢の方でも参加しやすい工夫がなされています。
思わず挑戦したくなる体験型パラスポーツ・福祉コンテンツ
福祉の学びや体験学習というと、堅苦しい印象を持たれることも少なくありません。ゆにフェスでは、パラスポーツや福祉用具を「思わずやってみたくなる遊び」として展開しています。
- ボッチャ・ブラインドサッカー®体験:パラスポーツの体験コーナーコーナーが設置され、ルールを知らない方でもゲーム感覚で挑戦できます。
- 電動車椅子体験:普段接する機会の少ない福祉用具に触れ、楽しみながら理解を深める機会が用意されています。
【専門用語の解説:ボッチャ&ブラインドサッカー®】
- ボッチャ:目標となる白いボール(ジャックボール)に、赤・青のボールをいかに近づけるかを競う障がい者スポーツです。戦略性と集中力が求められ、健常者も一緒に楽しめます。
- ブラインドサッカー®:主に視覚障害を持つ選手が行う5人制サッカーです。転がると音が鳴るボールを使用し、声やガイドの指示を頼りにプレーします。
「パラ旅DAY」1日の流れと注目イベント【10月12日開催概要】
午前:熱気あふれるパラトライアスロン世界大会の観戦
10月12日の「パラ旅DAY」は、午前と午後の二部構成で進行します。
午前の部では、稲毛海浜公園周辺に障害のある方、学生・企業ボランティア、支援者ら約200名が集まり、「パラトライアスロン世界大会」を現地で観戦します。選手たちの力強いパフォーマンスを間近で応援することで、スポーツを通じた感動の共有が図られます。
午後:音楽ステージとGREEN×EXPO 2027「星の子」ダンス
昼食・観光を経て、午後は千葉ポートタワー前広場の「ゆにフェス」へ合流します。会場の終盤では、音楽ステージ企画「パラ旅 with ミュージック」が開催されます。
- 多様な出演者による演奏:企業有志バンド「La Jolla(ラホーヤ)」やボーカルのMavyさんによる生演奏、成田市ダウン症の子と親の会ジュピターによる手話ダンスなどが披露されます。
- 参加型ダンス企画(GREEN×EXPO 2027連携):千葉県立成田国際高校ダンス部のレクチャーのもと、2027年開催のGREEN×EXPO 2027に向けた神奈川県オリジナルミュージカル主題歌「星の子」の「踊ってみた」撮影に挑戦します。上手に踊ることではなく、その場にいる全員がそれぞれの方法で音楽を楽しむことが目的とされています。
「パラ旅DAY・ゆにフェス」イベント開催概要
ご家族やご友人と気軽に参加できるよう、入場無料・事前予約不要となっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名称 | パラ旅DAY~パラトライアスロン世界大会観戦・千葉ポートタワー周辺観光編~ (同企画内:ゆにばーさるフェスタ「ゆにフェス」) |
| 開催日時 | 2026年10月12日(月・祝)・パラ旅DAY:10:00~16:00 ・ゆにフェス:11:00~16:00 |
| 開催場所 | 千葉ポートタワー前広場(千葉市中央区中央港1)、稲毛海浜公園、千葉ポートタワー周辺 |
| アクセス | JR京葉線・千葉都市モノレール「千葉みなと駅」より徒歩約12分 |
| 参加費・事前申込 | 入場無料・事前申込不要 |
| 主催 | パラ旅応援団(NPO法人おりがみ) |
福祉・学生・地域企業が連携するインクルーシブな社会づくり
ゆにフェスおよびパラ旅DAYは、単一の団体だけで運営されているわけではありません。
行政(千葉県・千葉市など)、観光協会、障害福祉関連団体、大学・学生ボランティア、そして地域企業など、多様な組織がそれぞれの強みを持ち寄り、パートナーシップを組むことで成り立っています。
協賛企業からは、資金的なサポートにとどまらず、社員やそのご家族によるボランティア参加、物品提供などの協力が行われています。このように、地域社会全体で障害福祉に関わる機会が作られることは、持続可能な共生社会の実現に向けた重要なステップと言えます。
【専門用語の解説:インクルーシブ(包摂的)】 障害の有無、年齢、国籍などにかかわらず、誰もが取り残されることなく、互いを認め合って共に生きる考え方や社会の状態を指します。
【読者向けQ&A】

障害福祉に関するイベントに初めて参加される方向けに、気になる疑問をまとめました。
Q1. 障害福祉の知識やボランティア経験がなくても参加できますか?
A. 事前の知識やボランティア経験がなくても参加可能です。ゆにフェスは地域のお祭りとして開かれており、子どもから大人まで一般の来場者が自由に立ち寄って楽しめるプログラム構成となっています。
Q2. 車椅子を利用している場合の移動や設備面の配慮はどうなっていますか?
A. 会場となる千葉ポートタワー前広場周辺はアクセスしやすく、車椅子での移動に対応したスペースが確保されています。また、会場内にはスタッフやサポートボランティアが配置され、必要な配慮がなされています。
Q3. 入場料や事前予約は必要ですか?
A. ゆにフェス会場への入場は無料で、事前の予約や申込みも不要です。開催時間内に直接会場までお越しいただくことで参加できます。
Q4. 子ども連れの家族でも楽しめますか?
A. 縁日企画(わたあめや各種ゲーム等)やダンスステージなど、お子様が喜ぶコンテンツが豊富に用意されています。パラスポーツ体験を通じた学びの場としても活用できます。
まとめ:誰もが主役になれる地域社会を目指して

千葉ポートタワーで初開催される「ゆにフェス」と「パラ旅DAY」は、障害のある方とない方が同じ場所で笑い合い、お祭りやスポーツを楽しむ新しいインクルーシブイベントです。
「支援する/される」という固定観念を解きほぐし、一人の友人・地域の一員として関わり合う体験は、障害福祉に対する意識をより自然で温かなものへと変化させてくれます。
障害福祉について「難しそう」「自分には関係がないかも」と感じていた方も、まずは気軽な地域イベントやパラスポーツ体験から触れてみてはいかがでしょうか。一人ひとりの関心が、誰もが暮らしやすい共生社会の構築につながっていきます。



