Last Updated on 2020年2月5日 by 菅間 大樹

千葉県は、2019年度の障害者向け正規職員採用試験の概要を公表し、これまで身体障害者に限っていた対象を知的・精神障害者にも広げました。
また、資格免許職の募集で司書と学芸員、文化財技術の三職種を新たに加えることも決定しています。

対象者の制限は適切ではないとする国の通知を受け、知的・精神障害者も採用対象とするなど受験資格を大幅に見直したほか、
身体障害者手帳の等級一~四級に限っていたのを、障害がより軽度な六級まで拡大しています。
また、点字でも受験可能とし、県内居住や自力で通勤、介護者なしでの業務といった条件も撤廃されました。

昨年、全国的に発覚した障害者の雇用水増し問題の影響もあり、千葉県の障害者雇用率は6月1日現在で、知事部局など5機関のうち警察本部(2.28%)と教委(1.51%)で法定雇用率を下回っています。

今回の採用予定人員は一般事務職(教育委員会事務を含む)43人をはじめ、警察事務、獣医師など資格免許職の計56人程度を予定。
募集は9月11日までで申込書は県ホームページ(HP)でダウンロード可能となっています。 (一次試験は10月20日実施予定)

問い合わせは、人事委員会事務局任用課まで。TEL043(223)3717

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77