Last Updated on 2023年1月12日 by 菅間 大樹
東京を中心に埼玉・千葉・神奈川・静岡で知的障害者向けの障害福祉サービス事業所「ゆたかカレッジ」を運営する株式会社ゆたかカレッジ(代表取締役社長:長谷川 正人、本社:福岡市博多区)の卒業生の定着率が88.6%に達することが発表されました。
ゆたかカレッジでは、仕事のためのスキルだけでなく「人生を楽しむ力」「伝え合う力」「逆境に立ち向かう力」の3つの力を軸に、社会で生きていくための力を身に付けるという方針で自立支援と就労支援を実施。それが功を奏し、平均の半分以下の離職率が実現されているようです。
過半数の企業が障害者法定雇用率未達成が続き、離職率も課題
障害者法定雇用率は原則5年おきに見直しが行われ、2021年に0.1%ずつ引き上げられました。厚生労働省の令和3年障害者雇用状況の集計結果によると、民間企業に雇用されている障害者は18年連続で過去最高を記録中。しかし、企業の実雇用率は2.20%と、法定雇用率の2.3%と比較し未達となり、また過半数の企業は法定雇用率未達成が続いています。
さらに、企業に採用された後も知的障害者の入社一年後の定着率は75.1%と、4人に1人は離職しているという統計もあります。課題としては「採用」だけに限らず、入社後も長く働き続けられる「定着」も法定雇用率達成にむけて重要です。
障害者法定雇用率
民間企業:2.3%、公的機関・独立行政法人:2.6%、都道府県などの教育委員会:2.5%
●民間企業 障害者法定雇用率達成企業:47.0%※ 厚生労働省 令和3年障害者雇用状況の集計結果
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23014.html
ゆたかカレッジの「社会で生きるスキル」を身に付けるプログラムが高い職場定着率を可能に
ゆたかカレッジでは仕事のスキルだけでなく「社会で生きていくためのスキル」を身につけるという方針で支援をし、結果1期生から7期生(2022年3月時点)で職場定着率88.6%の成果をあげています。
実習により多くの職場を見た後に自身に合った就労先を選べる同社のシステムも定着率向上に役立っている様子。さらに、家と仕事の往復だけにならないようリフレッシュの方法を知ること、困ったときには誰かに相談するということなども就労を継続する中で重要な部分と考えており、卒業生は就労先からも「勤怠状況がいいだけでなく、精神面でも安定している」と好評価を得ているとのことです。
なおゆたかカレッジの自立支援では、一般教養や家事などの生活スキルを身に付けること、就労支援では「なぜ働くのか」という目的を理解してから仕事に就くことなども実現できるよう、授業がプログラムされています。
採用はゴールではなくスタート!ゆたかカレッジの「3つの力」
ゆたかカレッジでは、自立訓練を2年、就労移行支援を2年と、連続した4年間の学びの中で、仕事のスキルだけでなく、「人生を楽しむ力」「伝え合う力」「逆境に立ち向かう力」の3つの力を軸に、社会で生きていくためのスキルを育むという教育目標を掲げています。
働くスキルだけでなく、一般教養や常識を身に付けることで事故やトラブル、健康管理まで自分を守る知識や、他者とよりよい関係を作るためのコミュニケーションを身に付け困ったときには誰かに相談するということも学べるよう、各キャンパスで様々な取り組みを行っています。
また、4年間にわたり週5日カレッジに通うという習慣が就業後の勤怠の安定につながり、卒業後も第二の家族として、キャリアサポーターが定着支援を行っているとのことです。
ゆたかカレッジ卒業生インタビュー: https://yutaka-college.com/employment/
<キャンパス>
早稲田・高田馬場・江戸川・立川・横浜・川崎・さいたま・千葉・沼津
ゆたかカレッジ会社概要
会社名 : 株式会社ゆたかカレッジ
本社 : 福岡県福岡市博多区博多駅前二丁目5番37号 博多ニッコービル402号室
東京オフィス: 東京都新宿区西新宿三丁目9番7号 フロンティ新宿タワー2階209号室
URL : https://yutaka-college.com