視覚障害者の「買えない」課題を解決する『よむぽち』とは?
「読む・書く・歩くの自由をすべての人へ」をミッションに掲げる株式会社よむべえは、視覚障害者向けの新たなウェブサービス『よむぽち』を2026年7月に公開しました。
ECサイト(ネットショッピングサイト)は、外出が難しい視覚障害者にとって非常に便利なツールであるはずです。しかし現状では、サイトごとに異なるレイアウトや操作方法が、音声読み上げソフト(スクリーンリーダー)の利用を困難にするケースが多発しています。スクリーンリーダーとは、視覚障害者がパソコンやスマートフォンの画面に表示された情報を音声で聞くためのソフトウェアのことです。
当事者からは「サイトのリニューアルで操作が複雑になり、注文に時間がかかるようになった」「ポップアップ広告が音声読み上げに対応しておらず購入を諦めた」といった切実な声が寄せられています。こうした「買いたいのに買えない」「買い物を楽しめない」という課題を解決し、見えない・見えにくいことで諦めずに自由に買い物を楽しめる環境を創出するために開発されたのが『よむぽち』です。

『よむぽち』の主な特徴と機能:ストレスフリーな買い物体験
一貫した操作性で広がる「買う自由」
『よむぽち』の最大の特徴は、どのネットショップの商品であっても、使い慣れた同一の見た目・操作方法でスムーズに検索・比較ができる点です。これにより、サイトごとに異なるレイアウトに翻弄されることなく、ストレスのない検索体験が提供されます。誰かに頼ることなく、好きなときに好きなものを自分のペースで比較して選べる「買う自由」を享受でき、日々の買い物のストレスや時間を大幅に軽減し、買い物のワクワク感を取り戻すことにつながるでしょう。
横断検索と「お気に入り機能」で効率的な商品選び
本サービスでは、楽天市場やAmazonをはじめとする大手ECモールや公式ショップなど、多様なネットショップの商品を一括で自由に検索できます。さらに、気になった商品を『よむぽち』サイト内に保存し、異なるショップの商品でもスムーズに比較できる「お気に入り機能」が実装されました。これにより、複数のサイトを行き来したり、商品情報を外部メモに記録したりする手間が解消され、効率的な商品選択が可能になります。

『よむぽち』公式サイトはこちらからご覧いただけます。
当事者と企業が連携するアクセシビリティ改善:『ミエカタ』の役割
『よむぽち』は商品検索・比較までをサポートしますが、最終的な購入時には各ECサイトへ移動する必要があります。移動先のサイトにアクセシビリティ上の課題が残っている場合、視覚障害者が最後までスムーズに買い物を完了することはできません。アクセシビリティとは、誰もが必要な情報にアクセスし、利用できる状態を指します。
そこで株式会社よむべえは、『よむぽち』で集まる利用者の声と、当事者参加型アクセシビリティ改善事業『ミエカタ』を組み合わせ、企業とともに根本的な課題解決に取り組んでいます。
この取り組みは以下のステップで進められます。
- 『よむぽち』を通じた利用実態調査: 実際の利用データから、視覚障害者が「買えない」と感じる要因や使いやすさに関する知見を集約します。
- 企業への働きかけ・課題の共有: 当事者のリアルな声や行動データに基づき、企業が自社サイトのアクセシビリティを見直す必要性を共に検討します。
- 使いやすいECサイトへのアップデート: 当事者参加型改善サービス「ミエカタ」を活用し、視覚障害者にとって致命的となる操作上のつまずきを解消し、アクセシブルなECサイトを増やします。
- 視覚障害者の「買う自由」が当たり前の社会へ: 誰もが「買いたい」と思ったときに諦めずに購入できるEC環境を構築し、持続可能な社会インフラへと発展させていくことを目指します。
「ミエカタ」は、視覚障害当事者の実利用に基づく体験フィードバックを、Webサイトや歩行環境、施設などのアクセシビリティ整備に反映・改善する伴走型サービスです。

「選択の自由」ミエカタについてはこちらをご覧ください。
企業にとっての価値:ユニバーサルデザインがもたらすビジネス効果
視覚障害者を意識したECサイトづくりは、単なる社会的配慮にとどまらず、企業にとってもビジネス上の大きな効果をもたらす可能性があります。ユニバーサルデザインとは、文化・言語・国籍・年齢・性別・能力などの違いにかかわらず、誰もが利用できることを目指したデザインのことです。
CVR(成約率)改善の根本的な課題が明確に
購入を諦める操作上のつまずきは、視覚障害者だけでなく、高齢者や初めてサイトを訪れるユーザーにも共通する課題です。当事者視点での阻害要因を解消することで、サイトを訪れるすべての人に快適な購入体験を提供でき、離脱防止やCVR(コンバージョン率、成約率)の向上につながると考えられます。
潜在顧客・新たな顧客層との出会い
これまでサイトの使いづらさにより購入を諦めていた視覚障害者や、見えにくさを抱える方々を、新たな顧客として迎えることができるでしょう。
社会的信頼の獲得とSDGsへの貢献
障害者差別解消法に基づく合理的配慮への対応はもちろん、SDGs(持続可能な開発目標)目標10「人や国の不平等をなくそう」への貢献として、持続可能な企業価値を高めることにつながります。障害者差別解消法は、障害を理由とする差別を禁止し、行政機関や事業者に対し合理的配慮を義務付ける日本の法律です。合理的配慮とは、障害のある人が、障害のない人と平等に社会参加できるよう、個別の状況に応じて行われる配慮のことです。
株式会社よむべえは、本取り組みに賛同するEC事業者、メーカー、小売事業者、プラットフォーム事業者との連携を募集しています。視覚障害当事者の声を活用したECサイトの改善、商品やサービスのアクセシビリティ確認、『よむぽち』への掲載・連携などに関心のある企業からの問い合わせを受け付けています。
株式会社よむべえが目指す「情報アクセシビリティプラットフォーム」
株式会社よむべえが目指すのは、『よむぽち』という一つのサービスの普及にとどまりません。視覚障害者の生活を取り巻くあらゆる情報アクセスをテクノロジーと当事者の声でつなぎ、視覚障害に特化した「情報アクセシビリティプラットフォーム」を構築することを目指しています。
「読む・書く自由」を支える『快速よむべえ』

「読む自由、書く自由」快速よむべえ: https://www.yomube.co.jp/product/visual/yk/
「歩く自由」を支える『ナビ広場』『ナビレク』

「歩く自由」ナビ広場: https://navirec.yomube.co.jp/
「買う自由」を支える『よむぽち』、そして「選択の自由」を支える当事者参加型改善事業『ミエカタ』。これらのサービスを通じて集まる当事者の課題やリアルな利用データを企業や社会へ共有し、具体的なアクションへと繋げることで、視覚障害者の情報アクセシビリティの壁を乗り越えていく循環をさらに大きく広げていくため、日々取り組んでいます。
見えない・見えにくいことで、生活の選択肢や個人の可能性が制限されることのない未来へ。誰もが求める情報にアクセスし、自らの意思で歩み、主体的に生きることができる共生社会の実現に向け、株式会社よむべえは社会全体のアクセシビリティを前進させていくことでしょう。

『よむぽち』に関するアンケート調査実施中
株式会社よむべえは、『よむぽち』の改善とECサイトのアクセシビリティ向上に向けたアンケート調査を実施しています。
調査対象:視覚障害当事者(全盲・弱視)、または見えにくさにより日常的にネットショッピングに困りごとを感じている方
調査内容:
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『よむぽち』の操作性や使用感に関するフィードバック
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既存ECサイト利用時に直面する課題(ポップアップ広告、入力フォームエラーなど)
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買い物を途中で諦めてしまった実体験や、注文完了までにかかる時間の負担
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今後のECサイトに期待する配慮や機能
回答方法:Googleフォーム
調査期間:2026年7月14日(火)~
企業・メディア関係者の方へ:連携と協業の機会
株式会社よむべえは、以下の取り組みに関する連携や取材を歓迎しています。
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『よむぽち』への商品・サービス掲載や連携
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視覚障害当事者によるECサイトの利用確認・改善
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当事者との共同調査、商品開発、実証
関心のある企業やメディア関係者の方は、下記までお問い合わせください。
<お問い合わせ先>
株式会社よむべえ
メールアドレス:info@yomube.co.jp
担当部署:アクセシビリティ事業本部 インパクト推進室
株式会社よむべえについて
株式会社よむべえは、「読む・書く・歩くの自由を、すべての人へ」をミッションに掲げ、その自由をすべての人が等しく享受できる社会を目指し、製品やサービスを開発・提供しています。
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社名:株式会社よむべえ
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代表者:代表取締役社長 新井 利貴也
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設立:2024年11月
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資本金:100万円
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所在地:東京都台東区浅草橋1丁目35-7-501号
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事業内容:視覚障がい者向け音声・拡大読書器、歩行ナビゲーションアプリなどの開発・提供
関連リンク
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株式会社よむべえ: https://www.yomube.co.jp/
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公式Instagram: https://www.instagram.com/yomube_pr/

