25周年を迎えた「日韓福祉交流研修」の意義と目的
社会福祉法人 愛光は、2026年7月6日から13日までの8日間、韓国にて「日韓福祉交流研修」を開催しました。この研修は、福祉現場における情報交換と、特に盲重複障害分野での相互支援向上を目的としています。
愛光と韓国の重度障害者施設「ヨジュ ラファエルの家」との交流は、2000年に始まり、今年で25周年を迎えました。2002年からは姉妹提携を結び、職員間の交流研修だけでなく、利用者やその家族間の文化交流も積極的に行われています。このような長年にわたる信頼関係が、今回の研修の基盤となりました。
韓国で深まる盲重複障害福祉の学び:研修プログラム詳細
今回の研修には、愛光から6名の研修生が参加し、多岐にわたるプログラムを通じて韓国の福祉実践を深く学びました。
「ヨジュ ラファエルの家」での実践と理念の融合
研修初日は、韓国京畿道驪州市にある「ヨジュ ラファエルの家」を訪れました。この施設では、利用者一人ひとりの尊厳を大切にし、その人らしい生活を支えるための工夫が凝らされたケア環境が紹介されました。特に、前回の訪問から2年を経て、メインフロアが運動プログラム用のトレーニングルームにリフォームされていたことは、利用者の生活の質向上への取り組みを示すものとして、研修生に深い感銘を与えたようです。

「ハサン障害者福祉館」から学ぶ運営と地域連携
2日目には、ソウル市の「ハサン障害者福祉館」を訪問。ここでは、組織としての運営理念と地域連携の仕組みについて学びを深めました。障害のある人々が地域社会の中で活動的に暮らすための包括的な支援体制は、今後の日本の福祉を考える上で多くの示唆を与えたことでしょう。

現場実習で得られた共感と交流の喜び
3日目から7日目にかけては、「ヨジュ ラファエルの家」での現場実習が行われました。研修生は生活支援プログラムに参加し、食事や余暇活動を利用者と共にすることで、身振り手振りを交えながら心の距離を縮めていきました。
受注作業活動を行う再活センターの見学や、医療チームとの意見交換を通じて、多角的な視点から支援のあり方を学びました。外出・外食支援では、ネイルサロンや理髪店への同行、食事を共にする体験がありました。調理支援では、研修生と利用者が一緒にビビンバを作り、食を通じた交流の楽しさを味わったと報告されています。

特に印象的だったのは、韓国の伝統芸能「サムルノリ」の見学です。力強い太鼓の響きとリズムは、利用者と職員が一体となって盛り上がる機会となり、音楽が持つエネルギーと癒やしの力を実感できた瞬間だったと言えるでしょう。

参加者の声と今後の国際連携への期待
研修に参加したスタッフからは、「施設の清潔さや個別プログラムへの注力に驚き、生活の質向上への取り組みを感じた」「皆様のおもてなしの心に深く感激した」といった声が寄せられています。

本事業責任者のT・Sさんは、今回の研修が「非常に充実した交流の機会となった」と述べ、今後さらに実りある国際連携を築いていくことへの期待を表明しています。
社会福祉法人 愛光が目指す地域と国際の福祉貢献
社会福祉法人 愛光は、1955年に創立され、今年で71周年を迎える歴史ある法人です。初代理事長の「盲人の心に潤いと光を与え、愛の灯台のともしびを永遠に燈し続けるために、灯台守として微力をささげる」という言葉を理念とし、視覚障害者支援から始まりました。
現在では、千葉県佐倉市を中心に、施設入所や就労継続支援を含む「障害者支援」、特別養護老人ホーム運営などの「高齢者支援」、地域福祉センターや学童保育所運営などの「地域福祉事業」を展開する総合的な福祉サービスを提供しています。
愛光は、今回の「日韓福祉交流研修」を通じて得た知見を活かし、地域社会における福祉サービスの質の向上はもちろんのこと、国際的な視点を取り入れたより豊かな共生社会の実現に向けて、今後も積極的な活動を展開していくことでしょう。
社会福祉法人 愛光の活動やサービスに関する詳細は、以下の公式サイトで確認できます。
まとめ:国際交流が拓く障害福祉の新たな可能性
社会福祉法人 愛光が25年間にわたり継続してきた「日韓福祉交流研修」は、盲重複障害福祉分野における国際連携の重要性を改めて示すものです。異文化の中で実践されている福祉サービスや運営理念を直接学ぶことは、日本の福祉現場に新たな視点と刺激をもたらします。
このような国際交流を通じて、異なる国々の知見や経験が共有され、互いの支援体制が向上していくことは、障害を持つ人々の生活の質の向上に直結します。今後も、愛光のような取り組みが広がり、国際的な連携がさらに深まることで、障害福祉の新たな可能性が拓かれることに期待が寄せられます。



