ALSと向き合う和田義治氏の挑戦
和田義治氏は、2021年10月に国指定難病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)の診断を受けました。ALSは、脳から筋肉へ動きの指令を伝える運動神経が徐々に失われていく進行性の難病で、手足の運動だけでなく、会話、食事、呼吸といった日常生活に必要な機能にも影響が及びます。現在、日本国内には約10,500人の患者がいるとされています。
病気の診断当初は不安や葛藤があったものの、和田氏は「できない理由を探すのではなく、今できることに挑戦する人生を選びたい」という思いを抱くようになりました。その決意のもと、2022年から2023年にかけて日本の歴史ある五街道(東海道、中山道、日光道中、奥州道中、甲州道中)の踏破に挑戦。延べ65日間、総歩行距離1,945kmを多くの人々の支えによって完歩しました。この経験を通じて、「人は一人では生きられないこと」「支え合うことで可能性は広がる」という学びを得たといいます。

富士山再挑戦への道のり
2025年、和田氏は仲間と共に富士山登頂に初挑戦しました。富士宮ルートから8合目付近まで到達したものの、下山時の転倒リスクを考慮し、安全を最優先して下山を決断。山頂を目前に涙を流す悔しさを経験しました。しかし、この経験が「ALSになっていなければ富士山に挑戦しようとも思わなかった」という新たな気づきをもたらし、今回の再挑戦へと繋がっています。
TEAM WADAが目指す共生社会の実現
今回の富士山再挑戦は、和田氏一人での挑戦ではありません。介助者、友人、ボランティアスタッフ、映像スタッフ、山岳ガイド、訪問介護・訪問医療従事者など、多くの仲間で構成される「TEAM WADA」が共に挑みます。TEAM WADAの使命は、富士山登頂そのものだけでなく、この挑戦を通じて以下の目標を実現することです。
-
ALS患者やその家族への希望の発信
-
訪問介護・訪問医療従事者への感謝
-
障害者の社会参加促進
-
難病への理解促進
-
共生社会の実現
-
社会福祉活動の推進
病気や障害の有無に関わらず、誰もが夢や目標に向かって挑戦できる社会を目指し、TEAM WADAはその一歩を富士山から発信していきます。
2026年 富士山登頂再挑戦プロジェクト概要
昨年得た経験と課題を活かし、TEAM WADAは2026年7月30日(木)から8月1日(土)にかけて、富士吉田ルートから富士山頂を目指します。山頂からのご来光拝観やお鉢巡り、富士山頂郵便局からのポストカード投函などが予定されています。

8月1日早朝には、富士山山頂からご来光の様子をライブ配信する予定もあり、現地へ足を運ぶことが難しい方々も、TEAM WADAの挑戦をリアルタイムで共有し、感動を分かち合える機会となるでしょう。
再挑戦に向けて、TEAM WADAでは定期的なトレーニング登山を実施しており、2026年5月には那須岳で合同トレーニングを行い、安全管理や介助体制の確認を進めています。

挑戦の先にある社会福祉活動
TEAM WADAが目指すのは、富士山登頂だけではありません。本プロジェクトを通じて得られた支援金の一部は、和田氏が2023年に公益財団法人公益推進協会内に設立した私設基金を通じて、以下の社会福祉活動に活用される予定です。
-
ALS啓発活動
-
講演会開催
-
患者・家族交流会
-
福祉関係者向けセミナー
-
社会福祉活動
「ALSと共に生きる会」代表の和田義治氏は、「焦らず、気負わず、諦めず、明るく、楽しみながら、前向きに」という言葉を胸に、できなくなったことではなく、今できることに目を向けて挑戦を続けています。今回の挑戦を通じて、病気になっても挑戦を諦めなくていいこと、支え合うことで可能性が広がること、誰もが社会の一員として輝けることを伝えたいと語っています。
クラウドファンディングで支援を
TEAM WADAの富士山登頂再挑戦プロジェクトは、クラウドファンディングプラットフォーム「READYFOR」にて支援を募っています。集まった資金は、富士山挑戦活動費、安全対策費、介助サポート費、活動記録映像制作費、そしてALS啓発活動や社会福祉活動に大切に活用されます。

クラウドファンディング概要
-
公開期間: 2026年6月16日(火)8:00 ~ 7月20日(月)23:00
-
プロジェクトページ:

「やらない理由を探すより、やりたいことを実践する。」というスローガンを掲げるTEAM WADAは、富士山再挑戦を通じて、病気や障害の有無に関わらず、誰もが挑戦できる社会の実現を目指しています。この熱意ある挑戦に、ぜひご注目ください。

