障害のある方の「働く」を支える新拠点:健康食堂『和わん』

『和わん 星ケ丘』は、就労継続支援B型事業所「すてっぷ工房『あかね』」に併設されています。就労継続支援B型事業所とは、障害のある方が一般企業での就労が困難な場合に、生産活動の機会を提供し、知識や能力の向上を目指す福祉サービスです。この食堂の開業は、「食べる事は生きること 生きることは活きること」という理念のもと、障害のある方が地域の方々と自然に関わりながら働ける場を提供することを目的としています。

和わん 星ケ丘店内風景

大学と地域企業が連携:学生のアイデアが光る「まごわやさしい」定食

このプロジェクトは、椙山女学園大学の生活科学部管理栄養学科と生活環境デザイン学科の学生との共同で進められました。店舗のロゴや看板のデザインは生活環境デザイン学科の学生が担当し、メニュー開発は管理栄養学科の学生が手掛けています。

提供されるのは、日本の伝統的な健康食の考え方である「まごわやさしい」をテーマにした和定食です。「まごわやさしい」とは、以下の食材群の頭文字を取ったもので、バランスの取れた食生活を送るための指標とされています。

  • :豆類(味噌、豆腐、納豆など)

  • :ごま(ナッツ類も含む)

  • :わかめ(海藻類全般)

  • :野菜

  • :魚

  • :しいたけ(きのこ類全般)

  • :いも類

毎日食べたくなるような家庭料理を目指し、健康に配慮しながらも「おいしい」と感じられる食事づくりに取り組んでいます。

食品ロス削減と地域支援:ロス野菜が地域を巡る新しい仕組み

『和わん 星ケ丘』は、地域の青果店である星ヶ丘テラスの葵マルシェから提供されるロス野菜を活用する取り組みも行います。これにより、食品ロス削減に貢献するだけでなく、活用しきれない食材は希望する一般家庭や地域の子ども食堂へ提供される予定です。これは、飲食店という枠を超え、「食」を通じた地域内の新しい循環と支え合いの仕組みを築く挑戦と言えるでしょう。

経験豊富な料理人が届ける「家庭の味」と地域交流の場

厨房では、日本料理一筋で長年の経験を持つ料理人が腕を振るいます。専門店の味ではなく、毎日食べても飽きない家庭料理の温かさを大切に、一品一品丁寧に調理されます。

まごわやさしい和定食(2)

また、『和わん 星ケ丘』は食事の提供だけでなく、午後の時間帯にはお稽古カフェとして利用できるほか、食育イベントや地域交流イベントの開催も計画されています。世代を問わず誰もが気軽に立ち寄れる、地域コミュニティの新たな拠点となることが期待されます。

『和わん 星ケ丘』店舗情報

  • 店舗名:和わん 星ケ丘

  • オープン日:2026年9月10日(木)

  • 所在地:愛知県名古屋市名東区代万町3丁目11番地の1 星ヶ丘ドクターズビル2階(就労継続支援B型事業所「すてっぷ工房『あかね』」併設)

  • 主なメニュー:まごわやさしい和定食

  • Instagramhttps://www.instagram.com/wawan_hoshigaoka/

有限会社あかね福祉サービスについて

有限会社あかね福祉サービスは、「安心で豊かな暮らしのお手伝い!~いつまでも自分らしく この町で~」を理念に掲げ、介護保険事業や障害福祉事業を展開しています。また、NPO法人Smileすまいるの拠点として、こども食堂などの地域交流事業にも積極的に取り組み、地域における人と人とのつながりを育み、誰もが気軽に立ち寄れる居場所づくりに貢献しています。

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77