2026年7月法定雇用率2.7%引き上げ!企業の障がい者雇用における課題とは

2026年7月に迫る法定雇用率の引き上げは、企業における障がい者雇用の推進を加速させるものです。しかし、障がい者雇用の現場には、求職者の層と企業の採用ニーズとの間にギャップが存在します。

厚生労働省のデータによると、身体・知的障がい者の新規求職申込件数がほぼ横ばいである一方、精神障がい者の求職件数は年々急増しています。これにより、採用市場のメインボリュームは「精神・発達障がい者」へとシフトしている状況です。一方で、障がい者雇用を行う企業の約5割が「身体障がい者を積極的に採用したい」と回答しており、市場の実態と企業側の意識には隔たりが見られます。

この背景には、精神・発達障がい者の雇用に際して「どう接すればいいか分からない」という現場の不安が大きく影響していると考えられます。この不安は、採用の躊躇だけでなく、採用後の早期離職にもつながる実情があります。

VRで「見えない障がい」を疑似体験!画期的な企業研修で理解を深める

ワークリアが企画・開催する本研修は、この「漠然とした不安」を解消し、精神・発達障がいのある社員が現場で戦力となるための具体的なノウハウを提供することを目的としています。

研修は2部構成で、参加者が障がいへの理解を深めることができる実践的な内容となっています。

【第1部】:VRで「見えない障がい」を体験する

五感の感覚過敏やADHDの注意欠如といった発達障がいの特性を、VR技術を使って「一人称」視点で疑似体験します。このVR研修は、株式会社シルバーウッドが協力しています。

株式会社シルバーウッドのウェブサイトはこちらです。
https://angleshift.jp/identity/

【第2部】:当事者である障がい者社員の解説とグループワーク

1つの指示が、健常者と障がい者でどのように異なるのかを、レバレジーズの障がい者社員が当事者の視点から図解で解説します。その後、現場で起こりがちなトラブル事例に対して「どう調整すれば解決できるか」をグループディスカッションを通じて議論し、具体的な対応策を検討します。

VRで「見えない障がい」を擬似体験 セミナー

参加者の声から見るVR研修の確かな効果:「障がい者雇用への視点が根本から変わった」

本年2月に実施された同様の研修では、参加した人事・経営層から驚きと共感の声が多数寄せられ、プログラムの有効性が実証されました。参加者からは以下のような声が聞かれました。

  • 「VRでの体験を通して、これほどまでのストレスの中で働いていたのかと、肌で感じる衝撃があった。これまでは本人に寄り添っているつもりで、実態が見えていなかったことを痛感した」
  • 「『本人の努力不足』だと思っていたことが、実は『環境や仕組みの問題』だったと気づかされた。精神論ではなくロジカルな対策が必要だと確信した」

これらの声は、VR体験が障がい者雇用に対する参加者の視点を根本から変え、より実践的かつ合理的な配慮の必要性を認識させる強力なツールであることを示しています。

VR研修の様子

VRヘッドセットを装着して研修を受ける参加者

持続可能な障がい者雇用を支援するワークリアの取り組み

ワークリアは、「世の中の障がい者雇用を活性化すること」を目指す就労支援サービスです。精神発達障がい者を中心に雇用し、150種類を超える業務を提供しながら、一人ひとりの「可能性」を最大限に引き出す体制を整えています。

組織規模は直近3年で270%に拡大しながらも、定着率は業界平均の1.5倍を維持している実績があります。この独自のノウハウを活かし、障がいのある方と雇用する企業双方の負担を軽減するサテライトオフィスの運営や就職支援も行い、持続可能な就労をサポートしています。

ワークリアの事業責任者である津留有希子氏は、立教大学コミュニティ福祉学部卒業後、レバレジーズに入社。法人営業を経て、2023年よりワークリア事業部サービス責任者に就任しました。就任後3年間で、レバレジーズの障がい者雇用組織を約270%拡大させ、従業員定着率を業界平均の約1.5倍に維持しながら、障がい者雇用率2.73%を達成しています(2026年3月時点)。

ワークリアの公式サイトはこちらです。
https://worklear.jp/

企業経営層・人事担当者向け「VRで『見えない障がい』を疑似体験」研修 開催概要

本研修は、障がい者雇用に課題を持つ企業にとって、非常に有益な機会となるでしょう。

項目 内容
日時 【Day1】2026年6月22日(月) 17時開始 (所要時間:2時間)
【Day2】2026年6月23日(火) 17時開始 (所要時間:2時間)
※両日とも同内容のため、どちらかご都合の良い日程をお選びください。
参加対象 企業の経営者様、人事責任者様、障がい者雇用担当者様
特に以下のような課題をお持ちの企業様におすすめです:
・法定雇用率の未達成、または今後の引き上げに不安がある
・身体障がい者の採用が難航しており、ターゲットを広げたい
・精神・発達障がい者の定着に課題を感じている
会場 レバレジーズ本社(東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア24F)
参加費用 無料
目的 VR体験を通じて「わからない」という漠然とした不安を解消し、明日から自社で実践できる具体的なノウハウを持ち帰っていただく

お申し込み方法

参加をご希望される方は、以下のURLよりお申し込みください。

申込期限:2026年6月19日(金) 12:00まで

障がい者雇用成功への鍵:合理的配慮の実践に向けて

法定雇用率の引き上げは、単なる数字の達成だけでなく、多様な人材が活躍できる職場環境を構築するための重要なステップです。特に「見えない障がい」への理解を深め、個々の特性に応じた合理的配慮を実践することは、障がい者雇用を成功させる上で不可欠となります。

今回のVR研修は、その第一歩として、企業が抱える不安を解消し、具体的な解決策を見つけるための貴重な機会となるでしょう。障がいのある方もない方も、誰もが能力を発揮できる社会の実現に向け、企業が積極的にこの研修を活用し、持続可能な障がい者雇用へとつながることを期待します。

関連情報

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77